上埜動物病院ワンちゃんのおすすめフード
コラム 2016年07月6日
去勢手術と避妊手術のメリット
去勢手術による効果
- 睾丸の腫瘍
- 前立腺の病気(前立腺癌など)
- 排便困難/排尿の異常(前立腺肥大など)
- 会陰ヘルニア
- 肛門周囲の腫瘍
- 皮膚の病気等を防ぐ
生涯に発生する性に関わる病を予防し、長寿を支えます。
避妊手術による効果
- 卵巣の病気
- 子宮の病気(子宮蓄膿症など)
- 乳腺の病気(乳癌など)
- 皮膚の病気
- 偽妊娠などを防ぐ
避妊手術は最初の発情の前に行なうことで乳癌の発生を低下することができる
行動学的効果
本能的な行動をしからないで心優しい家族としての教育がし易くなる
- 情緒的、感情的に安定する。
- 発情による室内の汚れを防ぐ
- 飼主への注目度が高まりしつけがし易くなる。
- 発情による他の動物への悪影響を防ぐ
- 性に関わる強い守備行動や威嚇、攻撃性を低くすることができる
- 無駄吠え、攻撃的、放浪、徘徊、まちがった排泄を防ぐ
- リーダーになろうとする意識が低くなり家族として暮らしやすくなる
社会的効果
社会の一員としてふさわしい動物になる
- 望まれない繁殖を防ぐ事ができる
- 外出時の、他の動物への関心度を低くして無駄吠えやケンカを防ぐ事ができる
- 外での排便、排尿回数を減らしマナーを守る事ができる
- 人に優しく、しつけがし易くなる
- 捨てられる動物を確実に減らし動物の福祉に役立つ
手術に適した年齢
去勢手術や不妊手術は生後5ヶ月頃からおこなえます。この時期は加齢による病気の心配もなく、体脂肪も少ないので手術も安全に行えます。手術は何歳になっても出来ますが、最も効果的な時期はオスでは、オスとしての行動や意識が強くなる前にします。(1才以内)
メスは最初の発情の前に行なう事が乳癌の発生を防ぎます。
動物も高齢になると性に関わる病気は確実に多くなり、その頃には他の病気を併発している可能性もありますから、手術のリスクも高くなります。
手術後に飼主として心がけること
☆食事・・・欲しがるだけあげないようにし、必要であれば低カロリー食等を利用して肥満を防ぐ
☆遊び・・・飼主との遊びを増やして活気を持った生活をさせる
☆運動・・・定期的な散歩を行なって、飼主とのより良いコミュニケーションを計る